西双版納旧六大茶山の漫撒山に属し、山の裏側がラオスです。
この一帯は古くから瑶族の土地です。
鋭角な山峰に囲まれた村は易武山鎮からオフロード車で1時間半もかかる僻地です。
深い谷の複雑な地形を、名前のとおりの刮風(突風)が吹き抜けます。
森の水気が多いため深夜には夜露が雨のように降り注ぐ、正真正銘の熱帯雨林です。
甘いお茶のできるのはこの特殊な気候と森の環境によると考えられます。
村の人が自給自足する農地以外は原生林が豊富に残り、周囲数キロが国有林として管理されています。
その中に古茶樹の群生地が「茶王樹」・「茶坪」・「白沙河」の三箇所にあります。
まるで野生茶のように深い森に潜んでいますが、高級茶の原料となった歴史があり、お茶づくりの聖地です。
茶坪
おそらく清代に栄えていた茶地ですが、山深いため100年以上も放置されていました。
2002年に瑶族の猟師に再発見され、2006年の大陸のプーアール茶ブームをきっかけに、
道をひらき、草木を刈り、小屋をつくり、2009年に農地として復活しました。
それでも道が悪く、しばらくは小屋に鉄鍋を持ち込んで製茶されていましたが、
2014年ようやくバイクが入れるようになり、鮮葉を村に持ち帰れるようになりました。
それでも村からバイクで1時間半かかります。
写真は、2015年の秋と2018年の春のものです。
茶坪 2015年秋
茶坪単樹1号 推定樹高12m
茶王樹
刮風寨で古茶樹の群生がもっとも大規模で、もっとも有名な茶地です。
2001年から再開拓され茶摘みが再開されています。
ここも村から遠く、険しい悪路で、バイクと徒歩で2時間以上かかります。
行き来が不便なため茶地に小屋が建てられ、季節は泊まり込みで茶摘みが行われます。
刮風寨では比較的海抜の高い1500メートル付近に茶樹が群生しています。
この数年は茶葉の価格が高騰したため、ラオスの国境を超えて若い小樹の茶地も増えています。
鮮葉を村に持ち帰る途中で入れ替えられないよう、厳密な監視が必要になります。
茶王樹 2016年秋
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