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■アウトレットの条件付きの記録。

易武大漆樹小青餅2013年プーアル茶

この春（2013年3月）に、
易武山麻黒村大漆樹に3日間だけ滞在し、
試しにつくった晒青毛茶を200gサイズの小青餅にしました。

試したのは半発酵で、
少し烏龍茶っぽくつくった生茶のプーアール茶です。
製法は『漫撒古樹青餅2013年』と同じです。
＋【漫撒古樹青餅2013年プーアル茶　その4】

今年の易武山は若葉の成長が早く、
麻黒村一帯の古茶樹は剪定によって低く仕立てられているので、とくにその傾向があり、いっせいに新芽が吹き出して葉が開いたので、農家の家族だけでは摘み手が足りませんでした。アルバイトを15人も雇って4日間で摘み切る農家まででてきたくらいです。3人か4人しかアルバイトの雇えなかった農家は、茶葉が育ちすぎて硬くなり、柔らかい新芽や若葉の収穫を逃してしまいました。

しかしこの開いた茶葉は、今回試そうとした半発酵の効果を確かめるにはかえって都合がよかったのです。太陽にしっかり当たった茶葉には、半発酵によってコクのある味わいに変化する成分があります。香りもまたこのほうが特徴が出るはずです。
ちなみにこの茶摘みのときに、易武山の農地のバラエティーに富む茶葉の写真を撮りました。
＋【易武山　品種のオアシス　写真】
色や形の違う10種類以上の茶葉がミックスされて、ひとつのお茶となっています。 この品種のバラエティーの豊富さは、この農地が古いことや、気候の特殊性を表しています。

餅茶の規格は、1枚200g、5枚一筒
竹皮包みの一筒は5枚になります。
長い茎や色の黄色くなりかけた茶葉が見えて、やや粗い感じがしますが、黄片を取り除く作業をあえてしなかった結果です。 黄片にも半発酵の効果が現れやすいと思います。

えもいわれぬ香りのあるお茶です。
今年の茶葉は水分が多めで、手炒りのときに焦げが多くなり、その風味がかえってスパイスになっています。遠くのほうでシナモンのような香りがします。
おなじく今年つくった『漫撒古樹青餅2013年プーアル茶』の「黄印」と製法はおなじです。易武山の麻黒村大漆樹と、漫撒山の丁家老寨と、直線距離にして30キロメートルほどしか離れていませんが、気候や土質、そして栽培技術の違いがお茶の味にも現れています。
かんたんに言うと、香りの麻黒、味わいの丁家老寨、になるでしょうか。
＋【漫撒古樹青餅2013年プーアル茶　その6】

易武大漆樹小青餅2013年プーアル茶

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